他美術館との大きな違いは、本格的な野外美術館であること。森の中や、小道にアートが点在しています。大地や草木など自然と見事に融合されたアートたち。園内は約2キロあり、散策しながら直接手でふれたり座ったりして鑑賞できるようになっています。作られた自然ではなく、本物の自然を活かしているため、場所は結構山の上にあります。天候も変わりやすいようで、私が行ったときも「曇り」でした。直前まで雨が降っていたようで足元はかなり悪かったです。せっかくの屋外アート。できれば青空とのコントラストを楽しみたかったな・・・。
個人的にお気に入りなのは、草間彌生の「赤い靴」。これは屋外ではなく、館内に展示されています。館内のコンクリートとガラスの無機質な空間にぽこっと赤や青、緑の水玉模様が現れる様は見る人に大きなインパクトを与えます。彌生さん特有の原色カラーの水玉模様。いろんな美術館で見かけますが、それぞれ個性が出ていて素敵です。
ちなみに、美術館の入り口にも彌生さんの「シャングリラの華」があるのですが、私が行ったときは残念ながら修復中でした・・・(涙)。すごく楽しみにしていたのに・・・。
完成系は、HPから拝借。ブルーの空と黄色、緑、赤のコントラストが見事にマッチしています!
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次に、一番印象強かったアートを紹介。これは好きとか嫌いとかではなく、「なぜ??」が100回くらい頭をよぎった作品。自分の中で答えが見つからず、最後まで心の中で悶々としていました。「自然との融合」がテーマのアートなので、わかる部分もあるのですが・・・。ちょうど雨上がりで足元が悪い中、誘導標識に沿って森の中まで歩いて行った結果・・・。
ん?これ???何がいいたのか?何を見せたいのか?ここまで誘っておいて・・・と思わずにはいられませんでした。きっと、誘導標識とかがなく、自然の中にあって自分で「あ!ここもアートだ!」と発見していたなら、普通によかったと思うのですが。誘導の仕方も難しいな、と思いました。
ちなみにこの人形(?)、ラピュタの巨人兵っぽいなと思いました。それもまた私の頭の中の混乱を招いた訳ですが・・・。
アートを見るときは頭を「一般常識」から「アート」に切り替えないと、すぐに訳がわからなくなります。この切り替えができない人にとってアートは苦痛のはず。わからなさすぎて、そのうち怒りさえ覚えてくる人もいます。私も最近ようやく切り替えができ始めてきました(まだまだですが・・・)。「アート」を理解できる、「アート」に共感できる豊かな心と頭が欲しいなと思う今日この頃です。
最後に「霧島アートの森」の楽しみ方ですが、一言で言うなら「晴れの日に行くこと!」です!青空さえあれば、超インスタ映えする写真を撮ることができます!